リニア新幹線は未来永劫、開通できないこと ブログ
2020年10月20日 (火) 13:13
私の住む中津川市は、リニア中央新幹線の岐阜県駅が建設される予定になっている。
私は、岐阜県駅建設予定地である中央西線、美濃坂本駅から4Km程度の場所=青木に、祖母から受け継いだ土地を所有している。
しかし、リニア新幹線の計画が発表された2011年頃から、今に至っても、地価の値上がりはほとんどない。
当初、陸軍射爆演習場だった青木は、祖母が60年前に購入してからも路線価は変わらず、最低の坪1000円のままで、実売価格も、ゴルフ場が隣にできたせいもあるが、ほぼ上がらない、たぶん坪3000円程度で売買されている。
実は、この土地は、祖母が「原野商法」に欺されて購入したものだった。
リニア岐阜県駅が徒歩1時間の場所にできるというのに、地価が上がらないのはなぜか?
おそらく、不動産関係者の間では、リニア中央新幹線の建設完工=開通を信用していないのではないだろうか?
現在居住しているのは、反対側で徒歩2時間の場所だが、そこも、まったく地価が上昇する気配がない。もちろん路線価は坪1000円のままだ。
リニア新幹線工事そのものは、すでに2年ほど前から進められ、瀬戸トンネルの掘削が、たぶん終わり、苗木トンネルに入っているはずなのだが、ダンプトラックの通行量が予想よりはるかに少ない。
駅舎周辺道路の整備も進んでいる。しかし、これは仮にリニアが幻に終わっても役立つものだから、美乃坂本駅整備事業として進められているのだろう。
私は、趣味的に中津川市の各地の土壌放射線量を測定したことがあるのだが、苗木トンネル付近は、日本最大級の自然放射線地帯である。少なくとも、311前は日本一環境放射線の高い場所だった。
昔は、どこを掘っても水晶トパーズが出土するといわれた地域だが、トリウム系花崗岩脈があり、もしも、ここを掘ったなら、ウラン鉱山なみの恐ろしい放射線土砂が莫大な量出るはずと予想していた。
どれくらい強いかというと、GM計で毎時1マイクロに近い線量が出ていた。環境放射線量の基準値は、福島事故後の改悪後でも毎時0.23マイクロシーベルト程度だから、 その数倍の線量があった。この残土は、完全に環境放射線基準値に抵触するものだ。人家の近くには決して捨てられない。
だから、私の知る限り、福岡町や付知町の花崗岩切り出し跡地や深い山の中に捨てているはずだ。おそらく地元に線量は伏せられているはずだ。
リニア新幹線は、大部分を地下100メートルに近い大深度にトンネルを掘るので、全体の残土は膨大なものになる。一説では東京ドーム4000杯分だという。JR東海は、この残土処理を一切計画に含めないまま、行き当たりばったりで工事を始めてしまったらしい。
だから、今になって高線量残土が出て処分地が定まらず大騒ぎをしたらしい。この処理に関する情報はJR東海側の説明で「問題ありません」というだけで、具体的な情報は完全に封鎖されたままだ。
実は、こうした長大トンネルを掘れば、必ず、地下水脈に当たる。この水脈は、地方自治体の水源を含んでいる場合が多いので、上水道や河川に水涸れを生じさせて大変な事態を引き起こす可能性がある。
また、地表面からトンネルまでの土や岩石の厚みを「土被り」というのだが、これも、南アルプス予定地では深さ1400メートルという、日本の土建業界が一度も経験したことのないような恐ろしい条件を掘り進まねばならないのに、データがないのだ。
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