2015年5月9日土曜日

アメリカNSAの個人情報収集


2015年5月8日


1審はおととし、収集活動は合法だとの判断を示しましたが、市民団体が控訴し、審理を行ってきたニューヨークにある連邦高等裁判所は7日、1審の判断を取り消して収集活動は違法だとする判断を示しました。




米連邦高裁NSAによる個人情報収集は違法






アメリカの情報機関NSA=国家安全保障局がテロ対策のためだとして市民の通話の記録など大量の個人情報を収集していた問題で、ニューヨークにある連邦高等裁判所は7日、「議会が承認した範囲を逸脱した活動だ」として収集は違法だとする判断を示しました。


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参考

・スノーデン事件

・エドワード・スノーデン ウィキペディア



 ・スノーデン事件を読む――CIAが見抜けなかった危険とは? 佐藤優 

2013年6月27日

 西側諸国のインテリジェンス機関を震撼させる事件(あるいは事故)が、現在進行中だ。

 米国政府が、テロ対策のためにインターネット上のメールやフェイスブックでのやりとりなどの個人情報を極秘裏に収集していることが明らかになった。

 6月5日、英国の『ガーディアン』紙が、NSA(米国家安全保障局)が米国の電話会社ベライゾンの通話記録を毎日数百万件収集していると報じた。一般の人々には、CIA(米中央情報局)、FBI(米連邦捜査局)と比較してNSAは馴染みが薄い。


 翌6日、米国の『ワシントン・ポスト』紙が「PRISM」と呼ばれるプログラムを用いてNSAとFBIがインターネット上の個人情報を集めていたことを明らかにした。インテリジェンス業界においては、米国政府がウエビント(ウエブサイトを用いたインテリジェンス活動)を行っていることは公然の秘密で、「プリズム」の存在も以前から報道されていた。それだから、これまでの報道自体は、それほど大きなニュース性を持たない。


 しかし、この秘密情報をマスメディアに暴露したのがNSAの契約職員エドワード・スノーデン氏だということが明らかになり、事態が急展開した。同氏は、以前、CIA(米中央情報局)の技術職員として勤務していたことがある。しかも、同氏は米当局の捜査によって追い詰められて、情報漏洩を認めたのではなく、6月9日に自らが告発者であると『ガーディアン』『ワシントン・ポスト』両紙を通じて名乗り出た。


 さて、重要なのはインテリジェンス業界の掟を熟知しているスノーデン氏が、FBIに逮捕されれば、厳しい尋問を受け、終身刑(もしくは100年を超える長期禁錮刑)で、一生、刑務所から出ることができなくなるリスクを冒して、このような暴露を行った動機だ。

 ※ここから先は有料のため読めず。


 インターネット:1984年日本で初めて接続。1990年、ティム・バーナーズ=リーがwwwシステムを開発

・映画「エネミー・オブ・アメリカ」 amazon 1998年制作 おすすめ






・NSAがメルケル首相の携帯電話を盗聴


・アンゲラ・メルケル ドイツ首相 ウィキペディア 



 米情報機関「国家安全保障局」(NSA)が外交政策などに絡む情報収集活動でドイツのメルケル首相の携帯電話を盗聴していたとされる疑惑 CNN


 → メルケル携帯盗聴事件の真相 WEB RONZA 

 ドイツのメルケル首相の携帯電話がアメリカの情報機関に盗聴されていた。2002年から盗聴されていたという報道もある。激怒して抗議するメルケル氏に対し、オバマ米大統領は「(自分は)知らなかった」と釈明したというが、実際はどうだったのか、アメリカ議会でも侃々諤々の議論が起こっている。同盟関係にある一国の首相が盗聴されていたこの事件、東ドイツで育ったメルケル氏の家庭環境に関わる裏事情もあるようだ。ともあれ、今回の問題はドイツにとどまらずヨーロッパ諸国のインテリジェンス対応にも影響を与えかねない。日本政府は安穏としていていいのだろうか。

※事実の確認も、推測もなにもなくて軽々しく「真相」という言葉を使わないでほしい。本当に盗聴があったのかどうか、事実が知りたい。オバマ大統領が知らなかった、と発言しているということは盗聴と言う事実があったと思われる。


 → 携帯盗聴事件――アメリカがメルケルを警戒する理由、メルケルが怒った理由 佐藤優 

ドイツ政府は(10月)23日、メルケル首相の携帯電話が米情報機関に盗聴されていた可能性が高いとして、首相がオバマ大統領に説明を求めたことを明らかにした。独政府のザイベルト報道官が発表したもので、声明で「ドイツ政府は、メルケル首相の携帯電話が米情報機関に監視されている可能性があるとの情報を得て、即座に米政府に照会し、全面的な解明を求めた」と明らかにした。

※情報源を明らかにし、検証可能な事実を提示している。

 これに対し、米ホワイトハウスによると、オバマ大統領は「首相の通信を監視してはいないし、これからもしない」と約束した。ただ、過去に監視したことがあるかどうかについては言及していない>(10月24日『朝日新聞デジタル』


 続報によると、メルケル氏の携帯電話は、同紙が野党の党首であった2002年から盗聴されていた。


<ドイツのメルケル首相の携帯電話が米情報機関に盗聴されていた疑惑で、独誌シュピーゲルは(10月)27日、メルケル氏の携帯は2002年から情報収集の対象になっていたと報じた。

オバマ米大統領は今月23日の電話会談でメルケル氏に「(自分は)知らなかった」と釈明したとされるが、本当に知らなかったか、疑いも出ている。

 シュピーゲル誌によると、米国家安全保障局(NSA)と米中央情報局(CIA)が在ベルリンの米大使館を拠点にする「特別収集部局」で盗聴を実施。メルケル氏の携帯は02年から対象のリストに載せられていたという。メルケル氏は当時、野党の党首だった。携帯の盗聴は、オバマ氏の今年6月の訪独直前まで続いていたという。 


同誌は、NSAの情報収集を内部告発したCIAのエドワード・スノーデン元職員からの極秘文書をもとに調査したとしている。

 また、同誌などの独メディアは、メルケル氏が23日にオバマ氏に盗聴疑惑について電話で説明を求めたとき、オバマ氏は「知っていたらすぐにやめさせていた」と謝罪した、と伝えた。
 これに対し、大衆紙ビルト日曜版は27日、米情報筋の話として、オバマ氏は10年にNSAからメルケル氏の盗聴について知らされ、許可した、と伝えた。また、ブッシュ前大統領が02年に当時の独首相シュレーダー氏に対し、情報収集を始めさせたという。シュレーダー氏がイラク戦争に反対したことがきっかけとされる(ベルリン=松井健)>(10月28日『朝日新聞デジタル』)

 ※ この後は、「朝日新聞Jpass」の有料サイトに登録しないと読めない。
 「新聞は社会の木鐸たれ」とあったが、情報の共有化よりも金儲けが大切らしい。
公開することで信用が増しすと思う。有料化することによって、読者が少なくなり記事の改竄がしやすくなる
 

メルケル情報漏洩でオバマ大統領の責任追及も 春名幹男

・ 過去に、同じように米政権を揺るがした事件に、1974年に表面化した「ファミリー・ジュエル」事件がある。英語の文字通りだと「家宝」だが、実際の意味は「お家の恥辱」だ。


CIAが発足から25年間にわたって行った驚くべき違法行為、秘密工作の数々がニューヨーク・タイムズ紙のスクープと議会調査で明らかにされた。キューバのカストロ首相やコンゴのルムンバ首相らに対するCIAの暗殺工作が白日の下にさらされたのだ。


 当時のフォード大統領は「外国首脳の暗殺禁止令」を出すなどして切り抜けた。ニクソン大統領辞任後、フォード氏は大統領に就いたばかりで、責任追及が甘かったこともあるだろう。

※禁止令が出る前は、たくさんやったのかも。
 
参考 マンガ「傷負い人」  amazon 

 小学館発行の「ビッグコミックスピリッツ」にて1982年1月15日号1986年3月30日号まで連載。



 今度は、ジェームズ・クラッパー国家情報長官(DNI)が議会証言で「米国民監視の事実はない」と失言するなど失態が目立っており、オバマ大統領はいずれDNIを更迭するとみられる。しかし、それでも危機を回避できるかどうか明らかではないのだ。


 相手国の要人の通信を盗聴・盗み見しようとするのは、外交の策略としてよくあることで、いちいち目くじら立てていたらきりがないと、したり顔で指摘する者たちもマスコミなどにいる。「独仏は、米国の諜報力を弱める目的で騒いでいるのだ」と主張して米国を擁護する者もいる。しかし、盗聴・盗み見は不正行為であり、やるならばれないようにせねばならず、ばれたら罰(報復)を受けるのは当然だ。NSA自体の問題より「盗聴されてしまうドイツの安全対策の甘さ」を指摘する傾向が強い日本のマスコミは、対米従属性を露呈している。


※ニクソン大統領はなぜ大統領を辞任したのか、思い出してほしい。

 ウィキペディア ウオーターゲート事件

 1973年に実現にこぎつけたベトナム戦争のアメリカ軍の完全撤退

 中国共産党率いる中華人民共和国との外交関係樹立

   →第1次ニクソン・ショック(1971年7月15日 ニクソン訪中宣言)

 第2次ニクソン・ショック、1971年8月15日に発表されたドル紙幣と金との兌換一時停止を宣言

 アメリカ環境保護局(EPA)の設置 

 麻薬取締局 (DEA) の設置


 ※前に一度、FRBに歯向かったため、陥れられたと聞いたことがある。詳細の記事を思い出したらリンクします。


・NSAメルケル盗聴事件の意味 田中宇 2013年10月29日 


米政府は当初、NSAがメルケルらの電話を盗聴していることをオバマ大統領が知らなかったと言っていたが、ドイツの新聞が、オバマは3年前にメルケルに対する盗聴を許可していたと報じた。



・天網恢恢疎にして漏らさず 老子

・天知る、地知る、人ぞ知る 後漢書 後漢の時代の役人、楊震のことば

・冠を正さず

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