2013年10月27日日曜日

メモ バングラディシュ料理

2013年10月27日

バングラディシュ政府観光局 

バングラデシュ人の食卓に、川魚はなくてはならない存在です。中でも、国魚として指定されている「ヒルサ・イリシュ」は、一年を通してバングラデシュの各地で手に入る最も馴染みのある魚です。骨が多いので食べる時には注意が必要ですが、淡泊なので様々な調理法や味付けで楽しむことができます。また、イスラム教徒が国民の大半を占めるバングラデシュでは、脂肪分の少ない鶏肉や羊の肉がよく食べられています。
野菜カレーの種類は豊富で、じゃがいも、ナス、カボチャ、トマトなどの食材は欠かせません。ウリ、野菜の塊茎や根菜などを使用するのも一般的で、ダッカやチッタゴンを始めとする大都市では、様々な種類の野菜が入ったカレーを食べることができます。
生野菜のサラダは、バングラデシュ人にとっては一般的なものではありません。これは、サラダに必要なニンジン、セロリ、レタス、パプリカといった食材が農村地域で育たないためです。しかし、ムガール帝国時代の食文化を受け継ぎ、生のたまねぎやキュウリを、塩やトウガラシなどのスパイスとともに食べるといった光景はよく見られます。
豆は、バングラデシュのすべての家庭で日常的に食べられています。豆の多くは、西ベンガル地域やインド周辺の地域で収穫され、水分を多く含み軽い味わいが特徴です。豆料理のレシピは、地域や家庭によって大きく異なります。例えば、ヒンドゥー教徒の家庭では、野菜や豆を使った様々な種類の料理が出てきます。しかし、イスラム教徒の家庭では、よりスパイシーで味付けの濃い豆料理を好んで食べます。
 軽食としてよく食べられているのは、ゆで卵(Tk 3-5)やマンゴー(Tk 50-150/kg)、バナナ(Tk 2/ea)、りんご(中国産、Tk 80-100/kg)、オレンジ、ブドウ、ザクロ、パパイヤといった新鮮な果物です。
バングラデシュ国内には、ハンバーガー、ケバブ、春巻き、ベジタブル・パティなどを売るファストフード店が多く存在しており、一品Tk 10程度で購入することができます。また、世界的に事業を展開するファストフードチェーンも、バングラデシュでお店を展開しています。
バングラデシュの首都ダッカにあるオールド・ダッカ地区では、名物料理を楽しむことができるレストランが数多くあります。バングラデシュ風炊き込みご飯を売る「ハジビリヤニ」、「ナンナビリヤニ」はもちろんのこと、シャヒフードで有名な「アル・ラザック」、ダンモンディ地区サット・モスジット・ロードにある「コライ・ゴスト」、グルシャン&プラノポルトン地区にある「コストリ」などが有名です。またハーブやマッシュポテトなどのパイ包みに酸味のあるタマリンドソースをかけて食べるプチュカ、つぶしたヒヨコ豆、コリアンダー、ゆで卵にたまねぎと唐辛子をトッピングしたチョッポティなどのスナックも、ダッカやチッタゴンの街中の屋台で手に入ります。ダッカのグルシャン地区では、中華料理、タイ料理、日本料理、韓国料理、インド料理など他国の料理も楽しむことができます。ケバブ屋では、グルシャン地区にある「コイラ」、ダンモンディ地区にある「バーベキュー・トゥナイト」などがお勧めです。食後のデザートにアイスクリームが食べたくなったら、グルシャン地区にある「モーベンピック」やボナニ地区にある「クラブ・ジェラート」などで高級アイスクリームを食べることができます。
バングラデシュ人は、手を使って食事をします。イスラム教において、左手は不浄の手とされているため、右手を使います。ただし、左手でナンやルティをちぎったり、水を飲んだりすることは問題ありません。お店によっては、スプーンやフォークを用意してくれるところもあります。また、レストランには通常、食前、食後に手を洗うための洗面所がありますが、ない場合には水の入ったボールなどを代わりに使います。日本人にとって、手でご飯を食べるのは馴染みがないため、始めは難しく感じるかもしれません。しかし、手で食べるトルカリはスプーン等で食べるよりもより美味しく感じられるので、一度はチャレンジしてみることをお勧めします。

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