2014年2月23日日曜日

スポーツ、日本との関係 ランチトリップ セルビア大使館便

2014年2月23日 日曜日

準備の下調べ

目次  セルビア大使館  facebookイベントページ

ガイド
 
  セルビアについて

  食文化について

  スポーツ、日本との関係について ※

ワークショップ、他

料理 


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Lunch Trip ランチトリップ

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Lunch Trip LUNCH TRIPとは、
“ランチで世界を旅しよう!”そんなコンセプトで開いてい るLUNCHパーティです。

 2ヶ月に一度、都内の異国料理レストランを巡って、そこに旅したことのある人 や住んだことのある人に現地の話をきく会です。
興味ある方は是非!

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スポーツ、日本との関係




ストイコビッチを尊敬していると言っている人がいた。






























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「セルビア共和国について」原稿執筆:在セルビア日本国大使館 坪田 哲哉 一等書記官
セルビアは,バルカン半島の中心に位置する人口約750万の国で,面積は北海道と四国を合わせたぐらいの大きさです。 北部はボイボディナと言われる大平原が広がり,農業が盛んに行われています。 南部に行くほど山がちになり,スキーリゾート等もあります。 セルビアの中央部には,ドナウ川とサバ川が流れ,両河川は首都のベオグラードで合流しており,重要な交通の要衝となっています。 古くはローマ帝国に属していたことから,国の全土にわたってローマ遺跡が見られる他,何人ものローマ皇帝を輩出した土地柄でもあります。
セルビアは,以前はユーゴスラビア連邦を構成する共和国の一つでしたが,1990年代の旧ユーゴ紛争を経て,現在の形になりました。 紛争中は,国際社会による経済制裁が課され,コソボ問題ではNATOによる空爆を受ける等しましたが,2000年の民主化以降は,国際社会への復帰,経済改革等に着手し,現在もEU加盟を目標とする改革に取り組んでおり,日本を含む国際社会はセルビアの改革努力を支援しています。
セルビアは非常に親日的な国です。日本文化や武道に対する関心の高さ,旧ユーゴ紛争中に欧米諸国が一様に反セルビア的立場をとっていた時にも,日本は比較的中立的な立場を維持したこと,そして,日本による対セルビア経済協力の実施がセルビアの人々の親日感情を高めています。
本年3月には,セルビアの国家元首として初めて,タディッチ大統領が訪日し,初の対セルビア円借款や査証免除措置の実施について首脳間で具体的協議が行われる等,日・セルビア二国間関係は大幅に前進しました。

「セルビア共和国への経済支援について」原稿執筆:在セルビア日本国大使館 阿部 憲明 二等書記官
日本はこれまで数多くの経済援助をセルビアに対して行ってきており,日本はセルビアの方々にとって最大のドナー国の一つとして知れ渡っています。 中でもセルビアの方々から一番感謝の念が示されるのは,ベオグラード市交通公社にバス93台を供与したことです(平成13年度一般無償資金協力「ベオグラード市公共輸送力復旧計画」)。 ベオグラード市内を歩いていると,そこかしこで「from the people of Japan」の文字に日本の国旗とセルビア・モンテネグロ(当時)の国旗を組み合わせた黄色いバス(通称“日本人”)に必ずと言っていいほど出くわします。
セルビアでは,一連の紛争を理由に課されていた国際社会からの経済制裁の影響で,ベオグラードの公共交通は劣悪な状況にあり,廃車寸前の老朽化したバスに乗客が満員の状態で運行されているのが常でした。 この援助で供与されたバスは,バスの便数の増加に貢献したことはもちろんですが,その黄色の明るい車体,乗り心地の良さ,清潔感から,供与してから8年以上が経過した現在でも,市民の欠かせない足として,市民の方々だけでなく,セルビア政府やベオグラード当局からたくさんの感謝の言葉をいただいています。 また,供与したバスはベオグラード市交通公社によって毎日清掃が行われきれいにされているので,「日本のバス」は清潔で快適であるとして,他のバスを敬遠してまで,あえて待ってでも乗る人々がいたり,自分の使っているバス路線に「日本のバス」を走らせて欲しいという要望がベオグラード市交通公社に寄せられることもあります。
(写真)
黄色いバス
このように,黄色いバスはよく整備が行われたきれいなバスとして,ベオグラード市民に大変好評ですが,同じような維持方法が他のバスにも適用されるようになった結果,全体的にバスがきれいになりました。これはバスをきれいに維持するという日本人の「仕事上の倫理」も一緒にセルビアに移転された良い例だと思います。
日本はセルビアの方々にとって最大のドナー国の一つとして知れ渡っていると,冒頭申し上げましたが,東日本大震災に対しては,セルビアの各地で日本を支援するイベントが行われ,中でもベオグラード市が主催したチャリティー・イベントには少なくとも数千人が参集しました。 私も参加してきたのですが,イベント当日,ベオグラード市中心部の共和国広場は集まった人々で完全に埋め尽くされ,広場に入りきれなかった群衆が広場の周りにも幾重に取り巻くような状況でした。 日本の国旗が振られる中,日本の被災者へのお見舞いと励ましのメッセージ及びこれまでの日本の支援に対する感謝を内容する挨拶が行われ,君が代やその他の日本の歌が歌われ,合気道や空手の演武会が行われました。 最後に,司会者の号令に合わせ,人々は日の丸を掲げつつ,「がんばれ日本!」と歓声を上げ,大きな拍手がわき上がりました。 これだけ多くの方が日本を応援してくれていることに非常に胸が熱くなりました。 実際,セルビアの多くの方々から,「日本はセルビアが苦しい時に助けてくれた。 今度はセルビアが日本を助ける番だ」という温かい声をいただく度に,仕事冥利に尽きる気がします。
(写真)
チャリティー・イベント
また,日本がセルビアに対して行ってきた経済協力への感謝の印として,ベオグラード市が同市内のカレメグダン公園内に「日本の泉」を設置したことをご紹介します。 これはセルビアの日刊紙である「ブリッツ」紙のベオグラード版の編集担当記者が,これまでの日本の支援について日本国民・政府に対して感謝の念を示したいとして,ベオグラード市内に「日本の泉」を建設することを提案し,ベオグラード市側も市長をはじめとする方々がこれを支持し,実現したものです。 「日本の泉」は,ベオグラード市内で最も有名な観光スポットであるカレメグダン公園の中にあり,ドナウ川とサバ川を見下ろす絶好の場所に設置されており,多くの市民が訪れています。
(写真)
日本の泉
このようなセルビアも紛争終結から十数年がたち,現在はEU加盟に向けて国を挙げて全速力で走っています。 日本のセルビアに対する経済支援も今後は無償資金協力ではなく,円借款を中心としたものに移行していきます。 今年の3月に行われたタディッチ大統領の訪日の際には,セルビア最大級のニコラテスラ火力発電所に環境保護を目的として排煙脱硫装置を設置するための円借款供与について,菅首相よりタディッチ大統領に意図表明が行われました。
日本とセルビアは物理的な距離はずっと離れていますが,セルビア人は日本のことが大好きです。このようなセルビアに少しでも興味を持っていただければ幸いです。


今般の東日本大震災を受け,セルビアからは,上記のレポートのチャリティー・イベントのほかにも,義捐金の寄付などがありました。




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