スーパーダイニング「ヴェルデュール」
待ちに待った今日この日がやってきた。
一週間前に東武ホテルの前を通ったときに、告知を見つけた。
通常1200円のビュッフェが800円になる日だ。
ホテルのビュッフェ、よくテレビで放映されまるで楽園のようなイメージがある。
楽園にふさわしいロビー、スカイツリーが点灯され回っている。
1時すぎというのに5人も並んでいた。
これは期待できそうだ。ワクワクしてきた。
ホテルマンが案内をしている。
どうやら名前を呼ぶらしい。さすが東武ホテルだ。
とても上品な声でまったく一番手前の人にのみ聞こえるようにしているようだ。
これも個人情報対策なのだろう。
ぼくの後ろに並んでいた人が、おもむろに入口の方から入って行った。
順番はまだなのに・・・・。
しばらくすると店内から戻ってきて、また後ろにならんだ。
ぼくの手前にはお一人様がひとり並んでいた。
ホテルマンが来て、ぼくの後ろに並んでいた人が呼ばれた。
もしかして、名前をどこかに書くのかと思い、ホテルマンに尋ねてみた。
するとホテルマンは、どうぞといって案内しようとした。
「ぼくの前に並んでいる方がいらっしゃいますよ」
ホテルマンは、並んでいる人に名前を確認すると、
並んでいる人はムっとして
「名前呼ばれてないよ。順番飛ばされて後ろの奴が入って行ったよ。」
と答えました。
自由・平等・博愛はフランス国旗が象徴している理念だ。
この理念を実現するために実に多くの人が努力し、
ある時は血を流し、命まで落とした。
多くの現実は、不自由で、不平等で、利己的だ。
表現の自由を奪われ、機会の平等を失い、自分の利益のみを考えた行動を目にするのが現実だ。
おかげで浮かれた楽園気分から一気に現実に戻ることが出来た。
予想よりはやく店内に入ることができた。
ビュッフェは大人気の様で、飲み物もだいぶなくなっていた。
とくにウーロン茶、オレンジジュースなどがなくなり、
お客さんが店員さんに2,3回声をかけて補充を頼んでいた。
さすが東武ホテル、ちゃんと言えばやってくれる。
酷いお店は何か言ってもと舌打ちしたり、無視したりする。
ごはんも大人気でジャーの中がからっぽだった。
さすが東武ホテル、しばらくしてからちゃんと補充してくれた。
ここの目玉はオリジナルパスタだ。
具をお皿に盛って、ソースをクリップで選びお皿にはさんで店員さんに渡すと茹でたパスタが出てくるらしい。
今回は、頼んだが時間内に作り上げてもらうことができなかった。
13:30にお皿を渡し、13:50に確認すると
「今3人分つくってますのでその中にあると思います。」
と丁寧に答えてくれた。
順番を飛ばされず、もうちょっと早く頼めば間に合ったかもしれない。
今回は休憩時間が60分しかないため、パスタをあきらめた。
尼崎ドラム缶殺人事件の角田美代子さんならなんて言うのかなぁとふと思った。
美代子さんは、きっとこういう店員さんたちを食い物にしていったのだろう。
麻婆豆腐、ハヤシライス、シュークリーム、マシュマロ、ゼリー、ケーキどれをとっても手作りでは味わえない市販の味がした。
さすが東武グループだ。
これは東武ストア系列ではないかとにらんでいる。
このお店の名称をみて納得した。
スーパーダイニング「ヴェルデュール」とちゃんと書いてある。
ぜひ東武ストアでも、この安価で安易なスーパーストアーダイニングをやってほしいと思いました。
絶対チョコレートの噴水なんて子供が喜ぶと思います。
大人でも喜んでますから。
店の外に出ると雨が降り、空は暗澹と曇っていた。
なぜ文学者はまどろっこしい表現をするのか、ようやくわかった。
おそらく表現の自由がなかったからだろう。
レストラン・ヴェルデュール (フレンチ / 渋谷駅、神泉駅、明治神宮前駅)
昼総合点★★☆☆☆ 2.0
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