2012年10月4日 木曜日 二時過ぎ
パルコ前の交差点で男の悲痛な叫びが上がった。
「そっちいっちゃだめだ!」
青と白のボーダーのポリシャツで決めた7人の男たちが交差点でわめいている。
「なんでだよぉ。俺はスパマッチョへ行くんだ」
やはりガテン系にはスパマッチョが似合う。
「だから、スパマッチョはつぶれてもうないんだよ。」泣きながら男は訴えた。
「どうして、今は何があるんだ」
「牛タン屋になっちゃたんだよ」
その時偶然一台の淡いブルーのトラックが通り過ぎた。
そうだこのガテン系の男たちは佐川急便の飛脚たちだった。
この先にガテン系の中華「上海食堂」があることを教えてあげたかったが、
僕の口から彼らにわかるように説明するのは至難の業だ。
たぶんそんなことをしたら一緒に行こうと言われてしまう。
今日は中華「J」に行くから上海食堂にはいけないのだ。
大望の「J」についた1階にセンベロコースのポスターがあった。
たいていコースは夕方五時からのサービスタイムだ。
しかし、ここは24時間いつでもokだ。
しかもメチャクチャ安い。
多分センベロベロになりそうだ。
センベロセット生3杯とつまみ。
ベロフォーセットにいたっては4杯とおつまみで700円。
ただの酎ハイ3杯券は500円だ。
店に入ると、ソロが二人、宴会が1組入っていた。
厨房にいる人に人差し指と親指で「J」のマークをつくって挨拶した。
すると料理人は指で「J」のマークをつくると朝ズバのみのもんたのように指さした。
指先は自動発券機を示していた。
テーブルを見るとメニューに大きく書かれていた。
「当店は発券機での食券制(セルフチャイナシステム)とさせて頂いております。」とあった。
どうやら食券を買っちゃいなってことらしい。
ランチを押して坦々麺500円を選んだ。
テーブルには「J」の烙印が押されていた。
おそらく従業員の体のどこかにもこの烙印があるはずだ。
しばらく座ってメニューの写真を撮っていた。
すると血相を変えて走ってくる中国人がいた。
ぼくの腕をつかみ指さした。
写真を撮っているのが気に入らないのでつまみ出されるのか
と一瞬思った。
どうやら水はセルフだからあそこから水を自分でとれと言うことらしい。
氷は大きなゴミ箱のような入れ物からあふれている。
坦々麺がやってきた。
なぜかライスと漬物もいっしょだ。
ライスいらないって言いたかったが日本語が通じそうもない。
覚悟を決めて食べることにした。
チンゲン菜か、硬いニラなのかわからない青い野菜と挽肉がちゃんと入っていた。
味も悪くない。
坦々麺でも十分だが、せっかくいただいたライスを残すわけにはいかない。
坦々飯をつくることにした。
坦々麺の汁をきちんと残しておき、坦々麺のどんぶりにご飯をいれる。
逆は無理。
どうしても、ごはんのドンブリにスープをかけたい方のために大きなレンゲがテーブルに置いてある。
下手な韓国料理のユッケジャンやテグタンよりも坦々飯の方がうまい。
あっというまに食べ終えてしまった。
ぼくの目の前に大きな鹿の首がある。
しかし、ぼくの前に座っている男は僕の前から食べているのにまだ食事中だ。
もう少しで終わるかと思って1分待ったが、食べ終わらない。
仕方なしに、手を伸ばしてiPhoneを見るふりをして写真を撮った。
すると前の男は自分の頭上を見上げた。
ようやく鹿に気づいた。
どうやら写真を撮ったのがばれてしまったようだ。
さいわい食べるのはトロイが、すごく温厚で頭がいい人なのでトラブルはありませんでした。
(口も態度も悪いレビューアーで申し訳ございません。本人に代わってお詫び申し上げます。)
変える前にもう一度メニューを見て愕然とした。
ハチ公マンやハチ公餃子がいたのだ。
ハチ公餃子にいたっては5個80円!
ただし20分くらい待つらしい。
次回のメニューはハチ公マンとハチ公餃子にキマリだ。
黙って帰るのが嫌で、厨房にごちそうさまというと、
大きな声でかっこよく「ありした」と答えてくれました。
いらっしゃいませの代わりに指でJマークをつくりながら「ジェイ」、
そして、新規の客なら指を自動発券機を指さす、
帰りの挨拶は「ありした」が基本です。
ショッカーは「イー」、
大衆酒場Jでは「ジェイー」といってJサインをすること。
※Jサイン、俗にチャカ(鉄砲)を指すサインでもある。
最近では、アイススケートのキムさんがやっていた。
南海キャンディーズのしずちゃんもやってたなぁ。
「サタデーナイトフィーバー」のジョン・トラボルタは残念だけど親指がちょっと違う。
J渋谷 (中華料理 / 神泉駅、渋谷駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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