「こんにちはタコさん、お元気ですか？
今日はお仕事何時までですか？
それじゃ今夜一杯よろしくお願いします。」
昼三時に悪友Sから電話がかかってきた。
なんでもジャンクなものを食べたい時にぼくを誘うそうだ。
今回もアメリカから帰ってきて、
日本のジャンキーなものを食べたいみたいだ。
しかし、たいてい僕が勧める店、行きたいという店を
ケチョン、ケチョンにけなして、なかなか入ってくれない。
なんとか入ったとしても、案内する席が気に食わなかったり、
接客が気に入らないと席に付かずに店を出てしまう。
禁句は、食べログ、新聞、雑誌、テレビを見た。
人に勧めるならちゃんと自分の目で見てからにしろ、と激昂する。
というわけで、この店はランチで一度利用しているので勧めた。
エレベーターを上がって店内に入る。
緊張の一瞬だ。
どうやら第一関門突破したようだ。
右側のテーブル席につく。
悪友Sはじっくりメニューをみて、ここお酒が安いからいいね、と言った。
ぼくはここの刺身の盛り合わせが気になっていた。
それを察してか、Sは言った。
「刺身なんて寿司屋に行けばいくらでもいいもん食えるんだからな」
まだ僕は刺身のサも言ってないのに・・・。
取りあえず生ビールを注文。
まだメニューを見ている。
Sが言った。「ここメニューが少ないなぁ」
店員を呼び、今日は何がおすすめか確認すると、
店員が今日のおすすめのメニューがないことに気付き、
あわてて持ってきて説明してくれた。
今回注文したもの
焼き物をイサキ、鯛の兜ガーリック抜き、骨せんべい。
刺身を黒むつとうに。
どれも美味しかった。
ビールの次は特大のハイボールを頼んだ。
「このジョッキ１リットルくらいあるかなぁ」
「タコさん本当に見る目ないねぇ。
ここを見なよ。
だんだん底の方がガラス厚くなってきて底なんてこんなだよ。
そして、この氷の量。
ウイスキーなんてダブルくらいの量じゃないかな。
まぁそれでも安くてうまいからいいけどね。
それに見た目もいいし、これはいいジョッキだよ。」
結局Sは特大ハイボールを3杯、僕は1杯飲んだ。
焼き物でもう一つ白身魚を食べたが、名前を思い出せなかった。
二人で合計7380円だった。
漁十八番 （和食（その他） / 渋谷駅、神泉駅）
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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