辛口レビュアーに捧げます。
高田馬場、偉大なヤンゴン:ごめんなさい。ウソつきました。
一軒目「中日韓」で軽く串盛合せと生ビールを飲み、
二軒目はミャンマー料理の店に行くことにした。
高田馬場駅前の西武新宿線と山手線と神田川に囲まれた、
不良の巣窟のような場所にミャンマー料理の店がたくさんある。
どの店にしようか迷った。
看板メニューのある看板を見つけたのでそこに入ることにした。
店の名前はヤンゴン、ミャンマーの旧首都の名前だ。
ヤンゴンについて色々知りたいことはこちらへ。
ヤンゴン、スレー・パゴダ、民間信仰ナッ神など色々調べて見ました。
http://kenjinworld.blogspot.jp/2012/10/blog-post_6774.html
ヤンゴンは雑居ビルの地下一階にある。
階段を下りて左側だ。
とくにヤンゴンと店名を書いているわけではないのでちょっと入るのには勇気がいる。
入口を開けるとカラオケの真っ最中だった。
サラリーマン風の男が腕を振り回しながらノリノリに踊り歌っている。
もちろんミャンマー語で。
一軒目は韓国人のなかで日本人ぼく一人。
二軒目はミャンマー人のなかで、またもやぼく一人が日本人だった。
どちらも完全にアウェーな感じだが、店員さんはやさしく応対してくれる。
今日はこの娘のおかげで看板メニューにこだわってみた。
お店のメニューを見ても外にあった看板メニューが見つからず、
めずらしくお店の人に尋ねてみた。
「野菜煮☆辛く仕上げています 900円」を指さしてくれた。
そして、「辛いですよ。大丈夫ですか?」と言った。
ぼくは答えた。
「大丈夫です。辛いのに慣れているので平気です。」
「本当に?辛いですよ。大丈夫ですか?」
「ええ本当に大丈夫です。」
ここで二回辛いですよ、大丈夫?と聞かれた。
待望の看板メニューが到着。
外の看板には「当店、人気No.1料理」とある。
否が応でも期待してしまう。
さっそく里芋を一口食べて見る。
やわらかくて美味しい。
なんだこの赤いのは!?
まさかと思いきや全部唐辛子だった。
しかも、すごく辛い唐辛子だ。
国分寺の「ハバカーる」の地獄の苦しみを思い出した。
これはヤバイ。
緊急対策として赤唐辛子を除染作業を開始した。
まるで子どもが嫌いなニンジンやグリンピースを取り除いているようだ。
取り除き終わるとまるで福神漬のようにたくさん唐辛子があった。
普通、一人分に唐辛子は1本か2本で辛くなって十分だ。
ここは何本入れたのだろう・・・。
途中で綺麗な店員さんが様子を見に来て声をかけてくれる。
「辛くないですか?」
「辛いです。すごく辛いです。」
ぼくの答えを聞いて、満足そうに微笑んで立ち去る。
てっきりインド料理のように、辛さをマイルドにしてくれるのかとちょっぴり期待した。
しかしその考えは甘かった。
あらかじめ大量の水をぼくのテーブルの上においてあるので、
その後は店員さんが来る事はなかった。
今更、辛いと泣きごとを言っても取り返しがつかない。
途中でギブアップすることも考えた。
しかし、異国の人が額に汗しながら作ったものを残すわけにはいかない。
ぼくも額に汗しながらがんばった。
目からも汗が出てきた。
もしかしたら涙かもしれない。
ご飯と煮物のバランスを考えながら食べつづけた。
途中で、カラオケでかかっているこの曲なんだろうと、
iPhoneのアプリ「SoundHound」で検索してみた。
さすがにミャンマーの歌はわからなかったようだ。
ご飯がなくなったとき、もうこれ以上無理するなと天の声が聞こえた。
きっとミャンマーのナッ神が気づかってくれたのだろう。
神の御加護もあって、やんごとなく無事に帰ることができました。
ヤンゴン (東南アジア料理 / 高田馬場駅、目白駅、学習院下駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0
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