13時ちょっと遅めのランチをとる。
会社を出ると雨だった。ついてない。
今日はワンコイン、イタリアンだ。
はじめてのお店でドキドキしている。
本当に500円なのだろうか?
同じフロアーにある最近ぱっとしない横綱と同じ名前の白鳳がある。
白鳳のランチは1570円もする。三倍以上だ。
お店の名前は「VENTUNO」なんかドイツの店みたいな名前だなぁ。
「ベンツノ」
ぶつぶつ言いながら地下に降りて行く。
ちなみに入口は道の両側にある。
ぼくが入ったのはロフトのある方の入り口だ。
階段を下りると自動ドアになっている。
俺が入りたいのは「ベンツノ」だ。
この自動ドアはどちらの店かわからない。
もし白鳳ならどうしよう。
恥を覚悟で自動ドアを開けて入った。
左側に白鳳のブースがあった。
一瞬どきっとしたが、すぐに店員さんがきて洋食のテーブルの方へ案内してくれた。
小学校の頃、目の離せない生徒は先生の教壇の前に座らされたように僕も一番前のレジの真ん前に座らされた。
メニューを見ると、ワンコインのメニューが一つだけあった。
アラビアーナ500円、赤いからアラビアーナというそうだ。
ほほー、アラビアーナとはどうやら赤いという意味らしい。
本当だろうか?
ウィキペディア
アラビアータはより忠実に読むとアッラッビアータとなるが、これはイタリア語で「怒り」という意味で、辛くて食べるとまるでカッカと怒っているような顔になるというところからこの呼称が付いた。「おこりんぼ風」とも訳される。 イタリア語では「〜風の」という「all'」を付けるのが正しく、カタカナにすると「アッラッラッビアータ」と読むことになる。
地名のアラビアとの関係はない。
アラビアーナでなくアラビアータだった。
表の看板にはドリンクバースープ付き 500円からと書いてある。
500円で食べられるのは「おこりんぼ風パスタ」のみ。
ドリンクバーやサラダバーは300円出すなら食べてもいいらしい。
ついてなかった。
もちろん、ぼくは怒りんぼでないので喜んで300円追加して、サラダにありついた。
サラダバーには、ビタミンの足りなさそうなおっさんが突っ立っていた。
どうやら足りないのはビタミンだけではなさそうだ。
まきぞいをくらわないように、おっさんを避けて、さっさとサラダをよそっていった。
しかしオツムの足りないおっさんはフラフラと人のいる方に近寄ってくる。
フランス人のジダンがイタリアのマテラッツィにしたように頭突きを食らわしてやりたかったが、何をやっても絵になるジダンとは違って、ぼくがやったらシャレにならない。
絡まれないように早めに退いた。
サラダバーのほかにスープとドリンクバーもあった。
目の前には本物のバーがあり、その間に本物のバーカが立っていた。
馬鹿とはさみは使いようというが本当だ。
ネクタイをしていたので使う人がいるようだった。
サラダを三杯、フランスパンを二切れ食べている間に「おこりんぼ風パスタ」がやってきた。
テーブルの上に謎のタレのビンがあった。
まちがって使うと馬鹿タレになってしまう。
ここは慎重にフランスパンにたらしてみる。
シロップでも、タバスコでもどちらでも対応できるからだ。
フランスパンにたらしたタレを舐めてみる。
かすかな香りがして、しばらくしてからツンと辛さが伝わってきた。
チョイ辛だった。
ジダンは禿茶瓶、これは普通の茶瓶。
やっぱり茶色の小瓶は、グレンミラーに限る。
なんて素晴らしい歌詞なんだ。
http://www.worldfolksong.com/songbook/usa/little_brown_jug.htm
クレヨン子に教えてあげよう。
彼女のテーマソングにぴったりだ。
トータル800円でこの場所なら、まあいいかって感じでした。
ところで店名は「ベンツノ」であっているのだろうか・・・・。
正解は、「弁当の」でした。店名を逆に読めばみな名店。
カジュアルイタリアン Ventuno Tokyo (イタリアン / 渋谷駅、神泉駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0
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