AXISフォーラム
eating design
THE EMOTION OF FOOD
マライエ・フォーゲルサング Marije Vogelzang
食事をデザインするための七つのアイテム
※答えでなく、質問し、考えることが大切
①感覚
・なぜ人は青いトマトを嫌うのか?
・なぜクリスピーな音を聞くともっと食べたくなるのか?
・なぜ放射線治療中の患者はコーヒーを嫌うのか?
②科学
・合成肉に魂はあるのか?
・50年前に植物アレルギーはなかったのに、なぜ今あるのか?
③文化
・社会にはそれぞれ固有の、素材、調理法、儀式、ルールが存在する。
→オランダには葬式で会食をする儀式がなかったのでデザインしてみた
・いまここにいる皆さんの中に豚の頭を調理する方法を知っている人はいますか?
・わたし(マライエさん)は、鳥を捌くこともできず、食べられる部位の名称も知りません。
しかし、私の祖父の世代は、ほとんどの人が捌き、名称も知っていました。
これも一つの文化の断絶です。
私たちデザイナーは、断絶された歴史、文化をつなぐデザインをすることが可能です。
・社会のグループ間の理解を深めるためにはどうしたらよいか?
・デザイナーは、新しく食に関する儀式を作ることもできる。
④技術
・ジャガイモを切削機に入れたらどうなるか?
・食糧にできるものを燃料にすることは良いことか?
⑤自然
・新しい植物、動物を作り出すことができる。
・すべての食が自然から生み出されていることを食のプロも忘れがち
⑥心理学
・何かを食べようと思うとき、お腹でなく頭で決める。
・広告に誘惑され決める。
・エビを食べるのに、なぜ昆虫を食べるのを嫌がるのか?
・子供に甘いものを与えると、大人になって甘いものを取りすぎてしまう。
だからウチの子供が泣き叫ぶときは、甘いものでなくブロッコリーを与える(冗談)
⑦社会
・社会が分裂状態で一人食が多くなったのではないか?
→デザイナーの私は、分裂状態を変えることができる
・みなさんが食べる鶏肉には、発展途上国の子供たち以上に抗生物質が使われていることをご存知ですか?
・多くの蜂がなぜ死に始めているのかご存知ですか?
最後は少し悲しい質問になってしまいました。
でも、この七つのアイテムが皆さんのポジティブなイマジネーションにお役に立つことを願います。
マライエ・フォーゲルサング
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