2015年1月17日土曜日

牧民の暮らしと装飾ーカザフ族の刺繍と織ー

2015年1月17日

牧民の暮らしと装飾ーカザフ族の刺繍と織ー



モンゴル国に住むカザフ牧民の生活の中で実際に用いられて来た美しい装飾品を、写真などと共に展示します。また、カザフの刺繍小物や現地民族衣装をもとに製作した衣服などの販売も致します。

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 家事の合間にコツコツと織り、自分たちの家で日常的に使う。
色彩豊かな家に驚いた。

売り物ではないが、売るとしたら12万円くらいだそうです。




こちらの作品は羊毛のフエルト。

フエルトって工業製品だとばかり思っていた。

こちらが元祖だった。

こちらは65000円くらい。



家で日常的につかわれている様子。

現在ではこうした文化が失われつつあるそうです。






天幕に住まう

天幕はカザフ語でウイ、モンゴル語でゲル、中国語でパオと呼ばれています。天幕は遊牧民自身によって組立・解体できるため、移動を常とする牧民の生活において最も大切なものです。

 天幕の組み立てとは扉と壁を立てることから始まり、上に掲げた天窓と壁を梁でつないで骨組みを作ります。その骨組みに、布、葦のすだれのような防砂壁、フェルトなどを巻いて天幕の外壁と屋根を作ります。夏は酷暑、冬は極寒となる草原において、天幕は自然の厳しさから牧民を守りかれらに安らぎを与えてくれる空間となります。

 天幕の内部一面は刺繍が施された布、羊毛を押し固めた敷物、色とりどりの帯と紐、色糸を巻き付けた葦の壁などあらゆる部分に装飾が施されており、そのひとつひとつには、カザフの家族と民俗の想いが込められています。



羊の毛皮。

フカフカと柔らかい。



羊毛のフエルト


哺乳類の体毛の表面は、ウロコ状のキューティクルで覆われている。そのため、熱や圧力、振動を加えることでキューティクルが互いに噛み合い、絡み合って離れなくなる性質がある。この現象を縮絨(しゅくじゅう)あるいはフェルト化と呼ぶが、水、特に石鹸水のようなアルカリ性の水溶液を獣毛に含ませるとキューティクルが開いて互いに噛み合いやすくなり、縮絨はより促進される。この性質を利用して獣毛を広げて石鹸水などを含ませて圧力をかけ、揉んだり巻いて転がしたりすることでフェルトが作られる。

 性質としては、引っ張りや摩擦に対する抵抗力は比較的弱いが、断熱、保温、クッション性に優れている点が挙げられる。用途としては、多くの産業用や工業製品、服飾製品・絨毯・カーペットなど、幅広い分野で用いられている。ピアノのハンマーのカバーも代表的なフェルト製品である。また芸術分野では、フェルト彫刻にも使用されている。

 いったん毛織物に織ったものを通常のフェルト(圧縮フェルト)状になるまで縮絨したものを織フェルトと呼び、これは圧縮フェルトに比べて、引っ張りや摩擦に比較的抵抗力がある。




羊毛のフエルトで出来たヒツジのコースター



現地の刺繍された生地でつくった服。

4万くらいだそうです。















メーテルがかぶっている黒い帽子。

2万円くらい。



ロシアがモンゴルに輸出しているチョコレート。

ソ連の時代からチョコレートは名産品だそうです。




美味しかったです。



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